松山女子大生窃盗誤認逮捕事件
匿名(当時22歳・女子大学生)
2019年1月9日未明、松山市内でタクシー運転手の現金5万4370円とセカンドバッグ等が盗まれる窃盗事件が発生。愛媛県警松山東署はドライブレコーダーの映像に映った女と顔が似ていたという理由で、22歳の女子大学生を容疑者と断定した。女子大生は5月に任意の事情聴取を受け、一貫して否認。指紋採取・ポリグラフ検査・3D画像撮影など全ての任意捜査に素直に応じたが、捜査員は「犯人なら目の前にいるけど」「タクシーに乗った記憶ないの?二重人格?」「罪と向き合え」「就職も決まってるなら大ごとにしたくないよね?」「ごめんなさいをすれば済む話」「早く認めたほうがいいよ」等と執拗に自白を迫った。7月8日に窃盗容疑で逮捕されたが、松山簡裁が勾留請求を却下し2日後に釈放。逮捕後に別の女性が真犯人として浮上し、7月26日に「嫌疑なし」で不起訴処分となった。県警の調査では、ドライブレコーダーに映った犯人の携帯電話や財布が女子大生の所持品と異なっていたにもかかわらず確認を怠っていたこと、同乗者の身元も確認していなかったこと等のずさんな捜査が判明。松下整県警本部長は「女性が嘘をついていると決めつけ、強制捜査をすれば自供すると思ってしまった」と認め謝罪した。一方、担当刑事からの直接の謝罪はなかった。女子大生は手記で「不安、恐怖、怒り、屈辱といった感情が常に襲い、ぴったりと当てはまる言葉が見つからないほど耐え難いものだった」と述べている。
2019年1月9日未明、松山市内でタクシー運転手の現金5万4370円とセカンドバッグ等が盗まれる窃盗事件が発生。愛媛県警松山東署はドライブレコーダーの映像に映った女と顔が似ていたという理由で、22歳の女子大学生を容疑者と断定した。女子大生は5月に任意の事情聴取を受け、一貫して否認。指紋採取・ポリグラフ検査・3D画像撮影など全ての任意捜査に素直に応じたが、捜査員は「犯人なら目の前にいるけど」「タクシーに乗った記憶ないの?二重人格?」「罪と向き合え」「就職も決まってるなら大ごとにしたくないよね?」「ごめんなさいをすれば済む話」「早く認めたほうがいいよ」等と執拗に自白を迫った。7月8日に窃盗容疑で逮捕されたが、松山簡裁が勾留請求を却下し2日後に釈放。逮捕後に別の女性が真犯人として浮上し、7月26日に「嫌疑なし」で不起訴処分となった。県警の調査では、ドライブレコーダーに映った犯人の携帯電話や財布が女子大生の所持品と異なっていたにもかかわらず確認を怠っていたこと、同乗者の身元も確認していなかったこと等のずさんな捜査が判明。松下整県警本部長は「女性が嘘をついていると決めつけ、強制捜査をすれば自供すると思ってしまった」と認め謝罪した。一方、担当刑事からの直接の謝罪はなかった。女子大生は手記で「不安、恐怖、怒り、屈辱といった感情が常に襲い、ぴったりと当てはまる言葉が見つからないほど耐え難いものだった」と述べている。
- 事件発生
- 2019年
- 被告人
- 匿名(当時22歳・女子大学生)
- 判決
- 勾留請求却下(2019年7月10日、松山簡裁)→ 嫌疑なし不起訴(2019年7月26日)
- 現在のステータス
- 嫌疑なし不起訴・誤認逮捕確定
- 冤罪の原因
- 思い込み捜査、自白強要、客観的証拠の欠如、裏付け捜査の懈怠
タイムライン
松山市内でタクシーの運転手の現金5万4370円とセカンドバッグなど5点が盗まれる事件が発生
帰宅した女子大生が愛媛県警松山東署捜査員の置き手紙を発見し、署に出向いて事情聴取を受ける。ドライブレコーダー映像の女と顔が似ているとして容疑者扱い
女子大生が安藤陽介弁護士の事務所を訪れ相談
2度目の呼び出しで指紋採取・ポリグラフ検査・3D画像撮影を受ける。朝10時頃から夕方5時頃まで及ぶ。「早く認めたほうがいいよ」「就職も決まってるなら大ごとにしたくないよね?」等と自白を強要
松山東署が家宅捜索を実施し、窃盗容疑で逮捕
松山簡裁が勾留請求を認めず、女子大生は釈放。逮捕後に別の女性が真犯人として浮上
松山東署と松山地検の幹部が安藤弁護士事務所を訪れ、女子大生同席のもと謝罪。県警は「誤認逮捕であることが判明した」と広報
松山区検が女子大生を「嫌疑なし」で不起訴処分
代理人の安藤陽介弁護士が記者会見を開き、女子大生の手記を公表。「執拗に自白を強要された。本当に悔しい」
愛媛県議会スポーツ文教警察委員会で県警が誤認逮捕の経緯を説明し、松下整本部長らが謝罪。「女性が嘘をついていると決めつけ、強制捜査をすれば自供すると思ってしまった」と認める
事件に関わる言葉
裁判官・当事者・家族・支援者・訴追機関などによって記録・公表された発言のうち、 この事件の理解に重要なものを引用しています。
本人手記より取調官は、私が「本当の犯人を捕まえてください。こんなの何の解決にもならない」と言えば、「犯人なら目の前にいるけど」と言い、はじめから私を犯人だと決めつけていました。他にも「やってないことを証明できないよね?」「タクシーに乗った記憶ないの?二重人格?」「罪と向き合え」など、耳を疑うようなことを次から次へといわれました。
誤認逮捕後に公表された手記より。任意取調べ時の捜査員の発言を記録したもの
出典:産経新聞「愛媛県警の女子大生誤認逮捕 稚拙な思い込み捜査、驚愕の取り調べ…」 2019-08-13 記事を読む ↗