山中事件(山中温泉殺人事件)
霜上 則夫(しもがみ のりお)
冤罪無罪確定
1972年、石川県山中町で白骨遺体が発見された殺人事件。霜上則夫が共犯者Aの自白を根拠に主犯として逮捕され、一審・控訴審で死刑判決。しかし最高裁が破棄差戻しし、1990年に名古屋高裁金沢支部で無罪が確定。物証なし、共犯者の自白は二転三転していた。
逮捕年
1972
無罪確定年
1990
期間
18年
確定判決
一審死刑→控訴審死刑→最高裁差戻→無罪確定
都道府県
石川県
地域
中部
捜査機関
石川県警
時代
現代
刑事手続き進行度
捜査
逮捕
起訴
一審
控訴審
✓
上告審確定
服役
再審
逮捕起訴一審有罪控訴審有罪→ 差戻審無罪
通過有罪等無罪等進行中
1972年、石川県山中町で白骨遺体が発見された殺人事件。霜上則夫が共犯者Aの自白を根拠に主犯として逮捕され、一審・控訴審で死刑判決。しかし最高裁が破棄差戻しし、1990年に名古屋高裁金沢支部で無罪が確定。物証なし、共犯者の自白は二転三転していた。
- 事件発生
- 1972年
- 被告人
- 霜上 則夫(しもがみ のりお)
- 判決
- 一審死刑→控訴審死刑→最高裁差戻→無罪確定
- 現在のステータス
- 無罪確定
- 冤罪の原因
- 自白強要、客観的証拠の欠如
タイムライン
事件不利有利手続事後
1972.07白骨遺体発見
7月26日、石川県山中町の山林で白骨化した遺体が発見。行方不明の男性(当時24歳)と判明
1972.09男性A・霜上則夫 逮捕
被害者と金銭問題でもめていたAが犯行を認めるも、主犯は霜上則夫と主張。二人とも逮捕
物証なし。Aの自白が唯一の証拠で、その内容は二転三転していた
1975.10一審 死刑判決
10月27日、金沢地裁が死刑判決
1982.01控訴審 死刑維持
1月19日、名古屋高裁金沢支部が控訴を棄却
1989.06最高裁が破棄差戻し
6月22日、最高裁が破棄差戻し
共犯者Aの自白の信用性と凶器の認定に疑問を呈した
1990.07差戻審 無罪判決確定
7月27日、名古屋高裁金沢支部が無罪判決。検察が上告断念し確定
被害者の傷と凶器とされた物の不整合などの矛盾が認定された
参考リンク
参考文献
新装版 無罪の発見: 証拠の分析と判断基準
渡部保夫 (2026) — 書籍
元裁判官(青森・札幌・東京の各地裁、最高裁刑事調査官室、東京・札幌高裁等に30年間勤務)で、後に北海道大学教授・弁護士として研究と実務の双方に携わった著者による、事実認定論の古典的名著(初版1992年、勁草書房)。「有罪方向の証拠は誇張されることが多く、無罪方向の証拠は陰に隠れて存在することが多い」との認識のもと、自白の信用性判断基準、目撃証言・犯人識別供述の信用性、状況証拠の評価と事実認定、共犯者の自白の扱いなどを、米谷事件・板橋強制わいせつ事件・山中事件といった具体的な裁判例に即して論じる。初版から30年以上を経てなお、事実認定論議に不可欠な基本書として、刑法学者・井田良氏による解説を新たに付し新装版として刊行された。
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