冤罪マップ

再審請求中・再審公判中の事件一覧(21件)

再審請求審または再審公判が現在も係属している事件を収録している。大崎事件、日野町事件、名張毒ぶどう酒事件のように、請求人または支援者が数十年にわたり再審の扉をこじ開けようとしている事件も少なくない。日本の再審制度は「開かずの扉」と呼ばれてきたが、2025年の再審法改正議論を経て、検察官抗告の制限など制度運用は転換点を迎えつつある。ここに並ぶのは、司法判断が未だ確定せず、冤罪の可能性が現在進行形で問われている事件である。

美濃加茂市長事件

藤井 浩人(ふじい ひろと)

冤罪の疑い有罪確定📖 当事者書籍
一審:無罪(2015年3月5日、名古屋地裁) → 控訴審:懲役1年6月・執行猶予3年・追徴金30万円(2016年11月、名古屋高裁) → 上告棄却で確定(2017年12月13日、最高裁第三小法廷)岐阜県岐阜県警
2014→現在 (12年+)
客観的証拠の欠如共犯者供述の問題+1

鈴鹿殺人事件

加藤 映次(かとう えいじ)

冤罪の疑い再審進行中
一審:懲役17年(2015年7月24日、津地裁) → 控訴棄却(2016年12月19日、名古屋高裁) → 上告棄却で確定(2018年7月4日、最高裁第1小法廷)三重県三重県警
2012→現在 (14年+)
客観的証拠の欠如間接事実の過大評価+1

大阪個室ビデオ店放火事件

小川 和弘(おがわ かずひろ)

冤罪の疑い再審進行中
死刑(確定)大阪府大阪府警
2008→現在 (18年+)
客観的証拠の欠如

天竜林業高校調査書改ざん贈収賄冤罪事件

北川好伸(元校長)

冤罪の疑い再審進行中
懲役2年6月・執行猶予4年・追徴金20万円(2009年11月26日)静岡県静岡県警
2008→現在 (18年+)
自白強要共犯者供述の問題+1

神戸質店事件

緒方 秀彦(おがた ひでひこ)

冤罪の疑い再審進行中
一審無罪→控訴審逆転無期懲役(確定)兵庫県兵庫県警
2007→現在 (19年+)
客観的証拠の欠如目撃証言の問題

豊川事件

匿名

冤罪の疑い再審進行中
懲役17年(確定)愛知県愛知県警
2002→現在 (24年+)
自白強要

姫路郵便局強盗事件

匿名

冤罪の疑い再審進行中
懲役6年(確定)兵庫県兵庫県警
2001→現在 (25年+)
客観的証拠の欠如

京浜急行痴漢冤罪事件

小泉知樹(こいずみ ともき)

冤罪の疑い有罪確定📖 当事者書籍
懲役1年6月(確定・服役済み、2004年出所)。2015年に再審請求東京都警視庁
2000→現在 (26年+)
客観的証拠の欠如被害者証言の問題+1

和歌山毒物カレー事件

林 眞須美(はやし ますみ)

冤罪の疑い再審進行中📖 当事者書籍
死刑(確定)和歌山県和歌山県警
1998→現在 (28年+)
客観的証拠の欠如鑑定の問題

埼玉愛犬家連続殺人事件

風間博子(かざま ひろこ)

冤罪の疑い有罪確定
一審:死刑(2001年3月21日、浦和地裁・須田贒裁判長) → 控訴棄却(2005年7月11日、東京高裁・白木勇裁判長) → 上告棄却・死刑確定(2009年6月5日、最高裁第二小法廷・古田佑紀裁判長)埼玉県埼玉県警
1995→現在 (31年+)
共犯者供述の問題客観的証拠の欠如

飯塚事件

久間三千年

冤罪の疑い死刑執行済📖 当事者書籍
死刑(執行済み)福岡県福岡県警
1994→現在 (32年+)
DNA型鑑定の誤り目撃証言の問題

日野町事件

阪原弘

冤罪の疑い再審進行中
無期懲役(2000年確定)→ 死後再審で再審開始確定滋賀県滋賀県警
1988→現在 (38年+)
自白強要証拠捏造+1

鶴見事件

高橋 和利(たかはし かずとし)

冤罪の疑い受刑者・被告人死亡📖 当事者書籍
死刑(確定)神奈川県神奈川県警
1988→現在 (38年+)
自白強要

大崎事件

原口アヤ子

冤罪の疑い再審進行中
懲役10年鹿児島県鹿児島県警
1979→現在 (47年+)
供述弱者客観的証拠の欠如

野田事件

青山 正(あおやま ただし)

冤罪の疑い受刑者・被告人死亡
懲役12年(確定)千葉県千葉県警
1979→現在 (47年+)
自白強要証拠捏造+1

北海道庁爆破事件

大森 勝久(おおもり かつひさ)

冤罪の疑い有罪確定
死刑(確定)北海道北海道警察
1976→現在 (50年+)
客観的証拠の欠如証拠開示の問題

三崎事件

匿名(元鮮魚店経営者)

冤罪の疑い受刑者・被告人死亡
一審:死刑(1976年9月25日、横浜地裁横須賀支部) → 控訴棄却(1984年12月18日、東京高裁) → 上告棄却・死刑確定(1990年10月16日、最高裁)神奈川県神奈川県警
1971→現在 (55年+)
自白強要客観的証拠の欠如+1

マルヨ無線事件

尾田信夫(おだ のぶお)

冤罪の疑い再審進行中
死刑(確定)福岡県福岡県警
1966→現在 (60年+)
自白強要客観的証拠の欠如

狭山事件

石川一雄

冤罪の疑い再審進行中
一審死刑→控訴審無期懲役埼玉県埼玉県警
1963→現在 (63年+)
自白強要差別+1

名張毒ぶどう酒事件

奥西勝

冤罪の疑い再審進行中
一審無罪→控訴審逆転死刑→確定三重県三重県警
1961→現在 (65年+)
自白強要鑑定の問題

三鷹事件

竹内 景助(たけうち けいすけ)

冤罪の疑い再審進行中📖 当事者書籍
一審無期懲役→控訴審死刑(確定・獄死)東京都警視庁
1949→現在 (77年+)
自白強要思想弾圧

再審で無罪が確定した事件をお探しの場合

このページは再審が現在も続いている事件の一覧です。再審の結果すでに無罪が確定した事件は再審無罪の事件一覧に、再審法そのものの改正議論は再審法改正の動向にまとめています。

この一覧の抽出条件

この一覧は「再審請求審または再審公判が現在も係属しているか」で抽出しており、各事件に付いた判決結果のステータスとは一致しない。飯塚事件は死刑が執行済み、鶴見事件・三崎事件・野田事件は本人が獄中で死亡しており、いずれも判決結果としては「再審進行中」ではないが、遺族や弁護団による再審請求が続いているためここに含めている。逆に、白鳥事件・日産サニー事件・恵庭OL殺人事件のように再審手続が既に終結した事件は含めていない。死刑執行や本人の死亡は動かせない事実なので、各事件のステータス自体は書き換えていない。